2010年6月12〜20日、アイルランドリンクスを巡礼するツアーが開催されました。6月12〜16日の朝まではEuropean Golf Resort of the Year 2010に選ばれたDoonbeg GCに滞在し、16日のデイナーより、Ireland Golf Tour Operator (IGTOA) Golf Course of the Year Award for 2009に選ばれたOldhead GLに滞在しました。そして、上記2コースはもちろんですがワールドゴルフコースランキング 18位(2009)のBallybunion GCとワールドゴルフコースランキング 44位(2009)のLahinch GCをプレーしました。この企画は長年、星野が愛すべきリンクスゴルフへの憧れから暖めていた企画でしたが、ゴルファーがハンディやスコアだけにとらわれず自然との闘いの中で自分のゴルフを知るには最適の紀行となりました。天候は奇跡というより無い、晴天が毎日続き、彼の地を知る人たちにとってはまさに『奇跡』が起きたのでした。昨年のPebblebeach GLで開催した54GOLF CAMPの海外名門紀行ですが既に各方面で話題になっていると嬉しい話を聞きます。2011年も世界の素晴らしいゴルフコースへ皆様をお連れ致します!
ALL NIPPON AIRWAYSの NH201便に乗り成田空港からヒースロー空港に約12時間のフライトをしました。ヒースロー空港ではワールドカップのイングランド戦を控えて盛り上がるレストランで夕食をいただきました。ヒースロー空港からシャノン空港(アイルランド)にはAER LINGUS(エア・リンガス) EI387便に乗りました。シャノン空港に着き飛行機か降りると涼しい空気が私達を迎えてくれました。シャノン空港でレンタカーに乗り、約1時間のドライブをして高鳴る胸の鼓動を抑えられないままDoonbeg GCの門が見えてきました。
午前中は長旅の疲れを癒すためにゆっくりしました。朝はホテルの朝食を沢山いただき、ホテルでのショッピングをしました。そして午後からワールドゴルフコースランキング 44位(2009)のLahinch GCに行き、まずはクラブハウスで昼食をいただきました。13時40分いよいよ待ちに待ったラウンドスタートとなりました。コースコンディションは素晴らしく、綺麗な緑の芝生の中、1892年設立された超名門を晴天の中プレーしました。風速19マイルを超える中でしたのでリンクスゴルフの洗礼を参加者一同経験することとなりました。レンタカーでDoonbeg GCに帰る道のり素晴らしい景色の連続でした。Doonbeg GCのLong Room(レストラン)でディナーをいただきましたがDoonbeg GCの18H グリーンと海のコントラストを見ながらのサンセットは素晴らしいとし言いようのない景色でした。
この日は星野自身にとっても待ち焦がれた日でした。Ballybunion GC、そこは世界中のゴルファーが憧れるコースだからです。1893年に創立したリンクスはタイガー、ミケルソンをはじめ、世界のトッププロが訪れます。13日プレーしたLahinch GCとBallybunion GCは2009年全英オープン覇者のスチュワート・シンク(米)が全英オープン前に訪れ、練習を積んだ事もコースの関係者に聞きました。その愛すべきコースをプレーするに当たり、キャディ無にはプレーが堪能できない事もコースをプレーし良くわかりました。全てのコースが妥協の無いレイアウトで今回の紀行のどのコースもがハンディ24以下でないとプレーできないのですが18以下の間違いではと思うコースレイアウトでした。天気にも恵まれ今でも目を瞑ると海からの風の音、匂い、芝生の緑、空と海の青、雲と波の白、そして初夏に咲き乱れる花々の匂いと美しさがゴルファーで良かったと思わせてくれる場所でした。また、行きは長距離運転でしたが帰りはコースのプロに聞き、フェリーに乗って帰ったのでDoonbeg GCに帰った後の疲れは楽しさばかりでありませんでした。
この日は前半スケジュールの滞在先のDoonbeg GCをプレーしました。既にグレッグ・ノーマン設計の傑作という呼び声が高いコースです。当日は14時からのスタートでしたので午前中はたっぷり練習しました。素晴らしいコンディションのアプローチグリーンどこまでも続く広大な芝生のレンジと最高の環境でした。また、アイルランドの5歳の男の子へのスペシャルレッスンという機会もあり星野自身もゴルフならではの海外交流ができ楽しいひと時でした。コースの方はグリーンキーパーがこの日のためにと言わんばかりにローラーを朝からかけていたのでもしやと思いましたが、ツアー会場にひけをとらない素晴らしいグリーンでした。コースレイアウトは晴天の中、『素晴らしい!凄い!』の声が絶えないラウンドとなりました。毎晩、ディナーを食べていたLong Roomを横目に18番ホールのグリーンへ上がって来たときにはゴルフコースをプレーしてここまで感動する事があるのかという思いにもなりました。全てがパーフェクトな1日でした。ここで忘れてはいけないのはDoonbeg GCのキャディのクォリティです。素晴らしいキャディ達でした。まさにプロフェッショナルの鏡です、親切、一生懸命、真面目、アイルランドまできてこの出会いは最高の出会いでしたね。ディナーをいただきながら話題は尽きずDoonbeg GC最後の夜は素晴らしい夜となりました。
Doonbeg GCを早朝チェックアウトして、Ballybunion GCで朝食をいただきました。9時からのスタート前に各自、修正課題に軽く取り組み2回目のBallybunion GCのプレーを堪能しました。2回目のプレーということと半袖でも暖かい最高の天気に皆さん余裕がでて好スコアが出ました。世界を代表するリンクスを晴天の中2ラウンドしましたが『また、行きたい!』『何度でも!』という話がOldhead GLへの移動の車の中、尽きませんでした。そう、この日はプレー終了後、Ballybunion GCのレストランで昼食を食べその後、約120K離れたKinsaleにあるOldhead GLに移動しました。雄大なアイルランドの地を車で移動する事はこの上ないドライブをする事でもありました。そして、Oldhead GLは完全なプライベートエリアを誇示するような厳かな門構えで迎えてくれました。ホテルにチェックインして部屋に入り、カーテンを開けた景色に誰もが息を飲みました。ディナーはこの日は誰もがロブスターを注文しましたがソースが美味しく最高のサンセットを見ながら明日からのラウンドに皆、期待をして眠りにつきました。
この日はNさんが合流する日だったので星野チームと森本チームに分かれての行動となりました。森本チームは朝の9時からOldhead GLをプレーし、午後からスパでのリラックスタイム。星野は朝、8時着のNさんをCork空港まで迎えに行きました。早朝、Oldhead GLからのCork空港までの道のりは素晴らしい天気でKinsaleの街を通り過ぎ快適なドライブとなりました。Nさんとコースにチャックインするとランチをいただき、13時からOldhead GLを4人でプレーしました。スタート前にオーシャンビューの素晴らしいレンジでの打ちこみとアプローチ練習、パッティング練習を行いました。コースは写真を見ていただいてわかるとおり素晴らしいの景色の連続でただただ息をのむ絶景の連続でした。18番ホールのフルバックは高所恐怖症の方は要注意です!!
10時からのプレーとなりましたがレストランでの朝食、レンジでの練習と完璧な体制でのスタートとなりました。皆さん6日連続のラウンドでしたがコースのコンディションの良さからか笑顔が絶えないラウンドとなりました。キャディの大学生はガルシアが来たときはこうだったとかタイガーが来たときはここまで飛んだとか世界のトッププロが訪れるエピソードに事欠かないゴルフコースです。私自身、2ラウンド目にしてこのコースの虜になった事は言うまでもありません。この紀行の最後のディナーは灯台の灯が光るのがわかるまでゆっくりと素晴らしい時間をくれました。日没は22時30分前後ですので1日が凄く長く夢の中にいるようでした。
朝、8時からのスタートで18ホールをプレーしました。この紀行、最後のプレーも晴天の中でした。風は強く吹いたのでリンクスを楽しむには絶好のコンディションでした。名残惜しい気持ちを皆、持ちながら最後の1打まで楽しみました。プレー終了後はクラブハウスのロッカールームでシャワーを浴び、コーク空港へ向かいました。16時発のAER LINGUS(エア・リンガス) EI722便に乗る前に遅いランチを空港で食べ、ヒースロー空港に飛びました。ヒースロー空港ではVat等の手続きに時間が取られましたがALL NIPPON AIRWAYS(全日本空輸) NH202便に乗り、成田空港に向かいました。6月20日に成田空港に着いたとき参加者の皆様の笑顔は南国に行ったように日焼けしていました。この紀行がリンクス紀行であった事はその様相からでは想像できないぐらいの今回の紀行に参加された皆様はもちろん、ツアーに帯同してくれた森本プロ、そしてコース関係者の皆様、本当にありがとうございました。コース関係者の皆様にはもちろん英文で御礼申し上げましたが素晴らしい返事をいただいてますので是非、今回、参加いただけなかった皆様も次回はご参加ください!